臨床で重要なこと
柔整の学生さん、
この写真は、ある外傷です。
20代男性、転倒し負傷。
受傷直後より右上肢の自動運動疼痛のため不能。
右鎖骨外側部に前上方凸変形。
変形部に限局性圧痛。
右鎖骨骨折か肩鎖関節脱臼などおおまかな当たりをつけることはできます。
では、臨床上重要なことはなんでしょう?
重大な合併症を疑うことです。
転倒しての負傷ですので、
本人が自覚していない頭部外傷をまず除外していくことからしないといけません。
鑑別、除外診断をして
整復、固定
そして連携している医科に御高診願いを書き精査してもらう。
整復が十分で固定がしっかりされていて、OPが必要でなく重大な合併症がなければ医科は紹介した我々にフォローを求めます。
柔整師として外傷を施術したいならば医科と共通言語で話すことができて信頼してもらえるだけの整復、固定の技術が求められます。
また社会人としてのマナーや礼儀も大切です。
外傷を施術したいならば解剖学、整形外科学、運動学は必須です。
試験のための勉強ではなく、実践できるための勉強をしましょう。
当院は大学病院2院
総合病院2院
クリニック2院と提携しています。
コネクションのない私が医科から信用を得るまで悔しい思いもたくさんしました。
今では、ドクターや歯科医も通院して頂けるようになっています。
本記事は、厚生労働省認可の国家資格「柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師」佐藤智一が監修しています